パチボヤ!現役P店社員のボヤキブログ

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ゴト!大工の源さん 超韋駄天

さてさて、本日はパチンコ業界でここ数週間の話題を全てかっさらっているコイツがテーマ。

 

どうも。管理人のパチボヤです。

タイトルの通り、大工の源さん 超韋駄天』のゴト事案に関して書いていきたいと思います。

 

業界の方なら間違いなく把握している事案だと思いますが、『そもそもゴトって何ぞや?』というパチンコライトユーザーの方にも理解できるように噛み砕いて説明していきます。

 

よろしければ最後までお付き合いを!!

 

目次

 

①そもそもゴトって何ぞや?

まずは『ゴト』の解説からいきましょう!

 

すごく簡単に言えば『不正行為』です。

 

本来パチンコ台には機種ごとに様々な性能が設定されています。

ここでいう性能とは

 

・大当たり確率

・出玉

・大当たりの継続率

・大当たりが継続するモードへの突入率(確変突入率)

 

以上4つと考えてください。

 

 

すごくシンプルなモデルで言えば、海物語シリーズ

もちろん台ごとで細かな性能の差はありますが、

 

・大当たり確率:約1/320

・出玉:約1500玉

・大当たり継続率:約65%

・確変突入率:約65%(海の場合は確変突入率=継続率というパターンが多いです)

 

こんな感じの性能の台が多いです。ちなみにこの性能のことを一般的には『スペック』と呼んだりしますね。以下は『スペック』と表現していきましょう。

※ちなみに上記の海スペックは相当簡略化したモデルケースなので違和感を感じたらごめんなさい(笑)

 

さて、お店はこのスペックを元に遊技台の調整を行います。

パチンコに関しては基本的に「釘調整」ですね。

 

スタートの釘を開けたり締めたりすることで、回転率(大当たり抽選を受ける回数)を変動させます。

 

1000円で何回回ると期待値がプラスになるのかという基準をボーダー(分岐スタート)と呼びますが、お店側は釘調整をすることでボーダーを上回る(回る)orボーダーを下回る(回らない)台を作り上げるのです。

 

ちなみに業界人の立場でこの話をするのは憚られるのですが

 

『釘調整』違法です。

 

とはいえ、売上を調整する手段がこの方法しかないため黙認されています。

 

 

前置きが長くなりましたね。

本題のゴト行為の話題に移行しましょう。

 

基本的にお客様は店が用意した台で遊技するしかありません。

その台がクソ回らなくても、お客様の立場ではどうすることもできないのです。

 

しかし、ゴト師はこの

「どうすることもできない」

状況を不正行為で突破しようとしてきます。

 

 

②ゴトの種類

 

ゴトは大別して

 

(1)ローテクゴト

 

(2)ハイテクゴト

 

の2種類があります。

 

(1)のローテクゴトは、「物理的に遊技台に不正を行う」タイプのゴトです。

 

有名なものを挙げると

磁石ゴトや油玉ゴト、ドツキゴト等があります。

 

磁石や油玉は、玉同士をくっつけてパチンコ盤面に大きな玉の塊を作り、特定の入賞口に玉が入りやすい環境を作ります。

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出典:おチビのパチンコ攻略ブログ

 

これで店が調整した釘などは関係なくスタートにガンガン玉が入ってたくさん抽選を受けることができるようになるわけですね。まぁゴト師の狙う入賞口はスタートだけではありませんが・・・

 

ドツキゴトは文字通り台をドツキ(殴り)、玉の軌道を変えるゴト。

特定の入賞口に玉が入ったら当たりという台(羽根モノとか1種2種混合機とか)で脅威となるゴトです。

 

ゴト師御用達機種、蒼穹のファフナーシリーズは毎回このドツキゴトにやられてますね(笑)

そろそろ対策してくれりゃいいのに・・・

 

 

もう一つのハイテクゴトは文字通りハイテクなゴトです。

 

不正な電波を飛ばして強制的に大当たりを誘発させたり、不正な基板(いわゆる裏基板)を台に仕込んだりして大当たりの確率をイジるゴトです。

 

ハイテクゴトは発見が難しいんですよね・・・。

不正を仕込むのも、早ければ数秒で終わってしまったりするので犯行現場を押さえるのは不可能に近いです。

 

目の肥えたスタッフが台の挙動、ゴト師の挙動の違和感を感じることでしか発見に至りません。

僕たちP店の店員は日々、ゴト師と戦っています。

 

ちなみに今回のテーマ、源さんのゴトは

ローテクゴト

に分類されます。

 

 

大工の源さん 超韋駄天のゴト詳細

 さて、今業界を賑わせている源さんのゴト。

 

詳細を書いていきましょう。

 

まずは源さんのスペックから

確率:1/319

出玉:約300or600or900玉

超源ラッシュ突入率:約60%

大当たり継続率:約93%

 

スペックの細かい説明をすると長くなってしまうので、今回は割愛します。

注目してほしいのが継続率。脅威の93%

しかもこの台、出玉スピードがぶっ壊れレベルで速いんですよね。

 

時速5万発と謳われていましたが、大当たりの振り分け次第では時速7~8万発も狙える台です。

 

今回のゴト事案はこの継続率93%の超源ラッシュを直撃させてしまいます。

 

基本的にローテクゴトは、遊技補助的な役割で行われることが多いゴトですが、源さんの場合はエグイ大当たりを直撃させるという点で、ただのローテクゴトでは片付けられません。

 

問題の手口ですが・・・

 

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出展:パチンコファイト



 

(1)筐体左下を(画像の丸の部分)を「ゲタ」という道具でこじ開けます。(筐体横ですね)

 

(2)その後、こじ開けた隙間から針金チックなものを差し込み、矢印の先にある赤い板(ベロ)へ到達させます。

 

(3)普段ベロは引っ込んでいますが、針金を使い飛び出た状態で無理やり固定、ベロの先にある賞球口(電チュー)に玉を入れます。

 

(4)電チューの大当たり確率は1/2!簡単に当たる上に、当たると継続率93%の超源ラッシュ突入確定です!

 

 以上が手順です。

 

ローテクゴトだけあって超力技ですが、恐らく難易度はそんなに高くないと思います。

何よりリターンが大きすぎる。

ある店舗では78000玉ブチ抜かれてしまったという話もあります。

 

そして、恐らく源さんは今全国のパチンコ店で一番人気のある台です。

ほとんどの店に設置している上に、稼動も高いのでホールのダメージは計り知れません。

 

 

④三洋さんの甘さ

また、この大工の源さん 超韋駄天

ゴトの件を除いてもセキュリティ面でかなりずさんな作りとなっています。

 

(1)朝一状態だと右打ちした際の「左打ちエラー」が発報しない。

普通、通常時は左打ちで高確中に右打ちをする台は、通常時に誤って右打ちをしてしまうと左打ちに戻すよう音声でエラーが発報する。

源さんも普段は「左打ちに戻すんでぃ!!」と威勢のいいエラー音が流れるのだが、何故か電源を立ち上げた朝一状態ではエラーが発報しない。

 

(2)回転が止まってBGMが流れていると同じく「左打ちエラー」が発報しない。

図柄が回転するときBGMが流れるが、保留を切らして図柄が完全に止まった際、BGMが流れている間は何故か「左打ちエラー」が発報しない。

 

(3)そもそも通常時に電チューに玉が入らないような仕組みにもかかわらず、電チューに玉が入ってもエラー音声すら出ない。

いや、警告音くらい出していいんじゃない?電チューに入った以上、抽選が発生するのはやむを得ないとしても、イレギュラーが起こった時点でそれを知らせるシステムを搭載してほしいよね。何か規制とかでできなかったりするのかな?聞いたことないけど。

 

ちょっと頼みますよ!三洋さん!

 

 

⑤実はそろそろ源さんのゴトは終焉に向かう?

今現在、ものすごい猛威を振るっている源さんのゴトですが、実はホール側にとって発見自体は容易いです。

 

その理由はスタートと電チューの大当たり振り分け。

 

ヘソの大当たりは

6R:約600玉

しかないのに対し、

 

電チューの大当たりは

3R:約300玉

9R:約900玉

と2種類の大当たりがあります。

 

パチンコ店にはホールコンピュータというデータを管理するコンピュータがどのお店でも設置されています。

 

もちろん大当たりのデータも確認できるため、初当たりで600玉以外の大当たりを引いている台はその時点で

ゴト確定

となるわけです。

 

しかも、ゴトで当たりを引いた際、大当たりの演出は全て

全回転

となります。

 

通常時、スタートでの全回転発生確率は約1/65000と超絶低確率なので、滅多にお目にかかれません。

このご時勢、源さんで全回転を引いただけで超警戒対象になるのですぐにバレます。

 

そもそもホール側の警戒度も半端ではないので、源さんに座るだけで無線が飛び交い、バッチリカメラも当てられます。

 

台数を多数抱えた店は管理が難しいでしょうが、小中規模のP店で源さんのゴトを行うのは至難の技でしょう。

 

また、すでに対策部品も出回っています。

筐体左下を台の内側からプレートで塞ぐので、不正器具を挿入できなくなります。

 

もう風前の灯と言っても過言ではないかもしれません。

 

 

⑥まとめ

日本一人気のある機種のゴト事案と言うこともあり、久々にお祭り状態で大騒ぎなパチンコ業界ですが、何だかんだ対策も早いですね。

 

恐らくこのまま終焉に向かうとは思いますが、ゴト師もあの手この手で手口を変えて攻めてくるので安心はできません。

 

ホール関係者の方はくれぐれもお気をつけて。

一般ユーザーの方は悪いことに手を染めるなよ!!

 

と言うわけで、本日はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございました。