パチンコ屋で働くって実際どーなの
どうも。管理人のパチボヤです。
コロナ禍が騒がれ出して、早1年以上。
去年や今年に就職活動している学生たちは本当に大変ですね。
様々な業界で人件費削減が叫ばれ、採用活動自体を自粛する企業も増えているので、応募できる数少ない企業を巡っての『椅子取りゲーム状態』と言ったところでしょうか。
僕も就職活動を始めた頃はリーマンショックで絶望的な状況でしたが、今はそんなの比にならないですよね。
だってトンネルの出口が見えないから。
就活生の皆さん、今の苦境はあなたの能力がないわけではなく、『世の中』『運』が悪かっただけの話です。
いずれ明るい日は差し込みます。頑張って。
さてこんなご時勢ですが、パチンコ業界は恐らく採用活動を絞るようなことはしていない・・・はず。
少なくとも僕の勤める法人は例年通りの採用活動を行っています。
もしかしたら、今の絶望的状況からパチンコ業界に興味を持ってくれている就活生もいるかもしれませんね。
今回はそんな方々のために、
「実際、仕事としてパチンコ店ってアリなの?ナシなの?」
という解説を行います。
僕の実体験を元に、メリット・デメリットを詳しく書いていくつもりなので割と参考になるはず!
最後まで読んでね。
目次
①パチンコ店って未経験でもイケる?
パチンコって遊んだことない人からすると完全に未知なる遊びですよね。
「そもそも『勝った』『負けた』って何だよ!」
レベルで仕組みがわからない人も多数いると思います。
例えば同じギャンブルでも、競馬や宝くじなんかはルールが明確でわかりやすいですよね。
競馬は自分が賭けた馬が1位になれば当たりだし、宝くじも自分が購入したくじの番号が当選番号と一致すれば当たりです。
単純明快。実にわかりやすい。
一方パチンコは台の打ち方から、どこにお金を入れてどうやって玉を払い出すのか、出た玉はどうするのか?どうやったら玉がお金になるのか?
理解するためにたくさんの乗り越える壁があります。
まぁこの複雑さには色々と事情があるのですが、大雑把に説明すると
『パチンコはギャンブルではないという建前』
で営業を許可されているからです。
先ほど「同じギャンブルでも競馬や宝くじは~」なんて書きましたが、そもそもこの前提がおかしいというわけですね。
まぁこの辺の詳しい話はまた機会があれば記事にします。
要はパチンコってギャンブルの癖に
「あくまでただの遊びなんだぜ~」
という皮を被っているため、お金の流れや遊技のシステムが理解しづらいんですね。
さぁまた盛大に話が逸れて参りましたが、本題に戻りましょう。
「未経験でもすんなりパチンコ屋で働けるか」
でしたね。
結論から言うと
『楽勝』
です。
僕の勤めている法人も毎年新卒社員が入社しますが、約3割くらいは未経験者だと思います。
特に女の子なんて遊んだことのない人のほうが多数ですね。
まぁ普通に考えて、学のない死んだ魚の目をしたようなお客様でも毎日遊技できるくらいのルールです。
簡単、簡単。
もちろん、最初の研修の時点でパチンコ店が営業できる仕組み等も全て解説します。
OJTも充実しているので大きく困ることはないでしょう。
しかしながら、実際お客さんとして遊んだほうが理解が進むのも事実。
恐らく入社してしばらく、仕事に慣れてきた辺りで先輩社員から
「休みの日に一回パチンコ行ってみたら?」
もしくは
「今度の休み、一緒に打ちに行くか?」
と言われるでしょう。
こうやって澄んだ瞳から淀んだ瞳へ堕ちていった新入社員をたくさん見てきました。
ご利用は計画的に(笑)
②パチンコ屋で働くメリット
こっからはサクサクいきましょうかね。
(1)残業なし
これはぶっちゃけ法人によるとは思いますが・・・
少なくともウチはほとんど残業がありません。
新台入替やトラブル等の特殊な例はもちろん別ですが、普段の何もない日はキッチリ定時上がりです。
何なら定時前に仕事を終えて、店長たちと雑談をしながら定時になるのを待つみたいな日もありますね。
一度、上記の特殊な例を除いた1ヶ月の残業時間を計算しましたが
残業時間:15分
でした。
すごくね?
(2)初任給は高い
基本的に初任給は高めですね。
大体一般的な企業は18万~20万スタートが多いですが、パチンコ店は22万~24万くらいのスタートも散見されます。
ただ・・・ 昇給は若干物足りないかな。
とはいえ、僕が33歳、役職:主任で年収460万くらいです。
そんなにゴリゴリ少ないわけでもないと思いますね。
もちろん店長クラスになれば年俸なのでもっとガツっと上がりますよ。
(3)福利厚生は割とエグイ
これも法人によるのですが・・・
ウチの会社に関しては福利厚生がかなり手厚いです。
特に家賃補助ですね。
会社の寮(社内寮、社外寮問わず)に住めば、家賃・水道・光熱費、全部込みで
15,000円
です。
これね、本当に結構エグイ。
例えば手取りで20万の給料があるとして、上記の生活費15,000円を引いた残りの
185,000円
これ全部自由に使えるお金ですからね。
もちろんやれWiFiだ、やれ奨学金だ、人によって月々のランニングコストはあると思いますが、可処分所得はメチャクチャ多いです。
実例として僕が妻と付き合っていたときは、お互い年収が約400万→世帯収入が800万円でこの福利厚生を享受していたので、感覚的には世帯収入1,000万くらいの生活をしていたと思います。
結婚資金を貯めると約束して、毎月共通の講座にそれぞれ10万円ずつとボーナスを全突っ込みしても余裕で生活できていましたね。
他にも色々ありますが、あんまり書くと特定されるので・・・(笑)
悪くないでしょ?
(4)休み希望ほぼ全通り、平日休み
休み希望はほぼ全部希望通りに通ります。
また、これはその他サービス業と同じですが、平日休みが意外と悪くない。
特に旅行なんて考えているなら平日休みはもってこいですね。
どこに行っても人が少ないので実に快適です。
逆を言えば、世間が休んでいるときは働かないといけないんですけど(笑)
(5)ぶっちゃけ仕事は楽
今は色々進歩しましたからね。
データはコンピュータが全部取ってくれてデータ異常まで教えてくれますし、現場もアルバイトが潤沢にいればそこまで社員のフォローはいらない状況です。
催事のPOP等も近年、外部告知の規制が厳しい影響で、昔のイベント全盛期の頃みたいにたくさん出せませんからね。この辺の雑務も少なめです。
とはいえ、お客様トラブルや遊技台トラブルの対応はもちろん社員の仕事ですし、島設備がぶっ壊れたら超大掛かりな作業かつ、パチンコ遊技ができなくなってVSお客様な状況が間違いなく発生するので死にたくなりますけどね。
(6)早い段階で経営に携われれる
パチンコ店は小さい店でも月に数億円の売上がある業界です。
この金額をコントロールする経験ってなかなかできないと思うんですよ。
しかし、パチンコ店はある程度の役職が付けば、日々の調整に携わる機会がもらえるんですよね。
顧客の動向や競合店の動向、自店の集客のために何をすべきか等、営業的な目線を養う経験が若い内からできます。
もちろんやる気があってナンボですけど。
(7)出会いは多い
出会いは多いです。
ただ、ちゃんと見極めないと地雷も多いです。
メンタルブレイカーや言葉が通じないような知能レベルのスタッフも紛れ込んでいるのでこの辺は注意が必要ですね。
この記事に詳しく書いているので参考にしてもらえれば幸いでござる。
③パチンコ屋で働くデメリット
次はデメリット!
(1)戻り業務
一番の害悪はコレ。
『戻り』とは・・・
昼間出勤して一度帰宅、そしてまた夜も出勤すること
です。
メリットの項目で『残業がない』と書きましたがそれはあくまで平社員の話。
管理職は基本的に
毎日戻り
です。
これは当日の結果を受けて次の日の営業内容を決めなければならないという、パチンコ店の特殊な構造の問題なので中々払拭できないと思います。
飲食店ならある日の売上が悪いからといって、次の日いきなりメニューを変えるなんてことはないでしょ?
なので管理職は丸1日休みのいわゆる「完休」が存在しません。
これが嫌で辞めていく社員はかなり多いですね。
ちなみに管理職の仕事自体は楽そうですよ。よくネットサーフィンしてるし。
(2)パチンコジャンキーになりがち
いわゆる依存症ですね。
ミイラ取りがミイラに・・・ みたいな話ですが、結構コレでぶっ壊れていく社員も多い。
特に入社前からジャンキーなら別にいいのですが、入社するまでパチンコをしたことのないような純粋な社員が堕ちていく姿はいつ見てもタマラン・・・
と言うのは冗談で、割と深刻な話です。
依存症になったら頭の中がパチンコに支配されますからね。
夢のためにお金を貯めたくて!なんて美しい目標を失う姿は悲しいものです。
(3)世間体は悪い
職業に貴賎なし
なんて言葉もありますけどね。
貴賎はありますよ。
この言葉は、底辺をうまく動かすために金持ちが作った言葉か、底辺が自我を保つために自分で作った言葉でしょう。
どんなにイメージアップを図ろうともパチンコ屋は賭博場です。
生活保護の不正受給者を含めた底辺たちが蠢く淀んだ場所です。
そんな連中に頭を下げて給料をもらうのが僕らの仕事。
『明日はナマポ支給日か。稼動が伸びるな。』
こんな会話が飛び交う愉快な職場です。
まぁ正直いい顔はされませんよ。
パチンコ屋で働くならその辺の覚悟はいるでしょうね。
(4)客も従業員も底辺が多い
まぁお客様は言わずもがな。
従業員もぶっ飛んだヤツは多いです。
なんかパチンコ屋って最後のライフライン的な空気ありますよね?
バイトくらいなら簡単に受かるのも事実だし。
もう底辺の品評会みたいな店もありますからね。
中卒、高齢フリーター何でもござれです。
中年フリーターのヤベー話 - パチボヤ!現役P店社員のボヤキブログ
この記事にヤベーフリーターの話は書いています。
ホントに言葉は通じるのに、話が通じないヤツいるからね。
(5)2交代がキツイ
まぁ人によりますが・・・。
これは特に女性がキツイと感じやすいようですね。
パチンコ屋は早番・遅番の2交代が基本です。
女性はアルバイトがあまり遅番に出てくれないので、女性社員が遅番を担当することが多いです。
最終的に遅番の業務終了が深夜1時。
ここから腹が減ったと食事を取るもんだからブクブク太っていきます。
遅番→早番シフトも当たり前にありますからね。
早番はほとんど屍になっていますけど(笑)
女性が辞めていくのはこの勤務体系の影響が非常に大きいです。
(6)スキルが身につかない
別の表現を使えば「潰しかが効かない」となりますかね。
所詮はサービス業、誰でもできる仕事です。
専門知識といえばパチンコのことばかり。
転職活動はハードになるでしょう。
経営に携わった経験や、アルバイトを含めた部下への指導、指示・管理の経験をうまく言語化できれば若干経歴を盛れるかもしれませんが、厳しいのには変わりなし。
何度も言いますが、所詮「サービス業」
転職を考えるなら早いうちに動いたほうが間違いないと思います。
(7)業界の未来は絶望的
深刻ですよね・・・。
コロナの影響もさることながら、以前から遊技人口や売上高は年々右肩下がりでした。
これは、パチンコ業界の市場規模推移です。
このグラフは2019年までのデータですが、2020年は市場規模が
7000億円減少の20兆円
だったようです。
ピークは30兆円でしたっけ?
2/3まで市場規模が縮小してしまいました。
コロナの影響ももちろんありますが、スロットの6号機の惨状一つにしても、業界が再浮上する材料を探すほうが難しいです。
若年層の新規流入も期待できませんからね。
今後、低貸レートがメインになって、体力のない中小P店は続々と死滅していくと思われます。
メーカーも相当経営が厳しいみたいですからね。
業界に明るい話はないでしょう。
④まとめ
パチンコ屋の仕事内容や空気感はなんとなくわかっていただけたと思います。
僕の中での答えは
待遇自体は悪くないが、業界に未来がないので『繋ぎ程度』にしておけ
といったところでしょうか。
まぁパチンコ業界は間違いなく泥舟です。
沈むのも時間の問題です。
広く人材を採用しているので、景気が良くなるまでの繋ぎとして就職するのはアリだと思いますが、人生を捧げるのはナシです。
僕ものんきにブログなんか書いている場合じゃないんですけどね(笑)
頑張れ!就活生のみんな!
頑張れ!俺!
最後まで読んでいただきありがとうございました。