パチボヤ!現役P店社員のボヤキブログ

業界裏話を始めいろいろ書いていくよ!

中年フリーターのヤベー話

どうも。管理人のパチボヤです。

 

今日は中年フリーターの現実と末路を、実体験を交えて書いていこうと思います。

ここで言う「実体験」は自店で働く中年フリーター達をベースとします。

 

僕の感じる「フリーター」という生き様を赤裸々に書くため、一部かなり心を抉るような表現が出てくるかもしれません。

 

ただ、この記事を読むことで危機感を感じて、フリーターの方の人生が一歩でも前進すれば嬉しく思います。

 

ただ不安を煽るためだけに記事を書くつもりはありませんが、不安に思わないとヤベーですよ。

 

目次

 

 

 

 

①フリーターよ、若さは宝だ

さて早速ですが、この記事を読んでくれているフリーター諸君

絶対、絶対に

 

『30歳までに』

 

フリーターを脱出してください。

 

30歳を過ぎるとガチで人生が『詰み』に向かって走り出します。

 

☆20代前半

Fラン大学卒業間近、まわりは正社員に就職出来た方が少なく、フリーターが多数というに環境に安心する
「不景気だから」「就職難だから」「これが普通だから」と自分に言い聞かせ納得する
フリーターもしくは派遣社員としてのスタートを「新社会人デビュー」「フレッシャーズ」と言い張る
零細企業で働いているに高校時代の友人より収入が多く、少し天狗になる
就職先を聞かれると迷わずバイト先の親会社の企業名を答える

 

☆20代後半
正社員雇用に関心を持ち始めるが、転職活動など具体的な事は何もしない
月収はそこまで差はないが、友人たちのボーナスの話がとても気になる
「まだ20代だから」「男は30代が勝負」とまだ余裕があるように自己暗示をかけ続ける
クルマなどの大きな買い物をするとき、ローンが通りにくいと気付く

 

☆30代
バイト先が20代が多くなってきて居づらくなってくる
バイトから正社員登用を密かに期待していたのに、店長から「そろそろどこかに就職しないの?」と言われショックを受け退職する
重い腰をあげて正社員を目指して就職活動するが、「10年間職歴無し」とみなされどこも受からない
友人たちは次々と役職に付き、結婚したりマンション買ったりしはじめる。が、式や新居に招待されることは無い
年収で友人たちと150万近くの差がつき、人生に不安を感じる

 

☆40代
転職、結婚、安定した将来、すべてが幻となった事にはっきり気付く
同じフリーター生活だった大学時代の友人たちが就職したり家業を継いだりという話を聞き、羨望と嫉妬と筋違いの怨恨の感情が芽生える
仕事の選択肢は夜勤と重労働ばかりの日雇い派遣労働しか残されておらず、それすら体力のある20代・30代に横取りされる

 

☆50代
もはや、人生のすべてを諦めた。日々を生きてゆくことが精一杯である
友人たちは子供が成人して一安心。老後の事が真剣に不安になってきた
高齢の為、派遣屋から仕事が来なくなってきた。やむなく遠方まで行く

 

☆60代
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いざ路上へ・・・さらば人生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

これは2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で有名なコピペの一つです。

 

フリーターの人生が真綿で首を絞めるように、少しずつ詰んでいっていることが如実に記された恐ろしい内容です。

 

さて、ここでコピペ主人公の人生のターニングポイントを探して見ましょう。

 

☆20代後半
正社員雇用に関心を持ち始めるが、転職活動など具体的な事は何もしない
月収はそこまで差はないが、友人たちのボーナスの話がとても気になる
「まだ20代だから」「男は30代が勝負」とまだ余裕があるように自己暗示をかけ続ける
クルマなどの大きな買い物をするとき、ローンが通りにくいと気付く

 

☆30代
バイト先が20代が多くなってきて居づらくなってくる
バイトから正社員登用を密かに期待していたのに、店長から「そろそろどこかに就職しないの?」と言われショックを受け退職する
重い腰をあげて正社員を目指して就職活動するが、「10年間職歴無し」とみなされどこも受からない
友人たちは次々と役職に付き、結婚したりマンション買ったりしはじめる。が、式や新居に招待されることは無い
年収で友人たちと150万近くの差がつき、人生に不安を感じる

 

はい。

僕の考えるターニングポイントは上記の20代後半~30代です。

 

赤く染めた部分が

 

『人生が詰んでいく』

 

本質を捉えた部分だと感じます。

 

結構タチが悪いのが

 

20代の内はフリーターも正社員もそんなに給料が変わらないんですよね。

 

何ならゴリゴリ掛け持ちでバイトすればフリーターのほうが稼げるかもしれない。

まぁ掛け持ちして休みがない時点で相当非効率な働き方ですけど、フリーターたちは目先のお金に満足してその現実から目を背けてしまうんですよね。

 

 

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出典:厚生労働省HP

これはフリーターと正社員の給与格差を表したグラフです。

恐らくパートの主婦も含まれているため、フリーターの給与水準が少し低めですが

 

時給:1000円

時間:8時間

月の出勤:24日

 

この条件でも年収が約230万円なので、ゴリゴリ働いてもMAX年収300万弱といったところでしょうか。

 

しかもこの働き方は若い内しかできませんからね。

年を取ればとるほど長時間労働が体に響くようになります。

 

一方、正社員は30代~40代で年収がグッと伸びますね。

 

この頃から役職がつき始め、月収以外に年2~3回ボーナスでまとまった額が支払われることが要因でしょう。

なので給与が右肩上がりで伸びていくんですね。

 

フリーターの年収は横ばいです。なーんにも変わりません。

 

まぁ高校or大学卒業後からずっと働いていれば、せいぜい時給が50~100円くらいアップしますかね?

その程度です。

 

また、上記のコピペにあるように

 

フリーター期間は『職歴なし』とみなされることがしばしばあります。

 

理由は後述しますが、何にせよ

 

動くならさっさとしたほうがいい

 

と言うことですな。

 

 

②変わり果てる人間性

 

フリーターって年とると本当に悲惨だよ・・・
漏れ、正社員だけど趣味でバンドやってるんだが、
やっぱりバンドやってる人にはフリーターが多い。

 

若い頃はいい。
漏れも「レコード屋でバイトしながらバンドなんていい生活だなー」
なんて思ってたし。実際、フリーターの人達は、
社員の漏れなんかよりよっぽど自由で楽しそうだった。

 

ところがね、30になると「変わる」。ホントに。びびるよ。
漏れもそろそろ30になっちゃいそうな年齢なもんで、
30になっていったフリーターを結構見てきた。

 

「あんな明るいハイテンションの人がなんで?」
っていうくらい暗くなっていく。可愛い彼女がいた人も、
いつのまにか別れてる。無職率も増加(バイトがないわけでは無いが、やらない)。
そして見てて一番つらいのが、無理に大物ぶるんだよね。

 

脇から見てれば人気も無いのに歳くって居座ってるから扱いづらいだけなんだけど
(漏れも人気がないけど)。やってる人ならわかると思うけど、
あの落ち着いた、独特のスカしたような感じ・・・あれが痛々しくみえてくる。

 

漏れはバンドやりたいひとはガンガンいくらでもやればいいと思う。
ただし、計り知れないリスクが控えている事も心得て欲しい。
趣味でやる範囲だったら十分リーマンでも楽しめる。
社会批判して生きがってるのが様になるのは若いうちだけだとリアルに実感するよ・・・

 

これも2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で有名なコピペですね。

 

2ちゃんねるにはニート・フリーター系のコピペが多数ありますが、個人的に一番実体験と乖離がない、しっくりときたコピペがこれです。

 

本当にフリーターは30歳を越えた辺りからスカし出すんですよ。

 

最近の言葉を使えば

 

オラつく

 

という表現がピッタリですかね。

 

とにかく大物ぶって、若い学生バイトに先輩風を吹かす・・・

 

しまいには「人生とは」なんて薄っぺらい人正論を語り出すまでがセット。

 

先輩、それ心の中で笑われてますよ。

 

実際、僕の働くお店にも30代のフリーターは大勢います。

というか過半数は30代以上です。

 

みんな社歴10年クラスの大物ばかりですね。

 

全員ではないですが、コピペよろしくオラついたスタッフが多いです。

 

多分、築き上げたプライドを守るための自己防衛に近い立ち振る舞いなんでしょうけど、後輩アルバイトからは笑われ、社員からも扱いづらさから疎まれ・・・

 

居場所はないのに今のバイトにしがみつくしかない社会的弱者。

正直、カッコつければつけるほど惨めでカッコ悪いですね。

 

まだハキハキと快活に仕事をこなしたほうがバイトなりに評価されると思いますが、まぁそんなことできないほどに追い詰められているのでしょう。

 

 

③スキルどころか常識も身につかない

 

フリーターの業務は単調です。

毎日ひたすら同じ肉体労働を繰り返します。

 

それは50歳になろうが60歳になろうが変わりません。

 

そんな労働内容ではスキルなんてもちろん身につきません。

 

パチンコ屋で身につくことと言えば、遊技客の箱を下ろしたり、遊技台の玉詰まりを解除したりその程度です。

 

こんなもの他業界では何の役にも立たないわけですよ。

 

 

でも何年勤務しても新しいことは覚えられません。

必要最低限のことしか教えないですからね。 

 

こんな感じでスキルは全く身につきませんが、何よりヤバいのが、社会人としての常識すら身につかないこと。

 

 

1年ほど前に、人事異動で僕の働く店の店長が変わりました。

前にいた店長はあまり接客に力を入れていなかったのですが、新店長は接客業の基礎として、他店と差別化を図るために接客に力を入れる方針を打ち出しました。

 

それを僕ら社員が末端のアルバイトへ落とし込んで、アルバイトは現場で実践していくことになります。

でも結構反発が多かったんですよね。

 

まぁ気持ちはわかりますよ。

接客を真剣にやるって面倒くさいですから。

 

今までヌルリとなんとなく働いていたのに、いきなり面倒くせぇこと言い出すんじゃねーよ。

 

こんな心情だったんでしょう。

 

ただ、これは店の方針で、末端のアルバイトには必ず実践してもらわないといけません。

 

その旨を伝えるためにアルバイト一人一人と面談を行いました。

 

そこで色々な不満が出てきたわけですが、正当な主張はありませんでした。

そりゃそうですよね。

 

「接客を頑張っていこう」

 

この方針が別に間違ったことではないから。

間違っていない主張を突き崩そうとしても屁理屈をひねり出すだけになりますからね。

 

なので面談をしつつ、アルバイトの甘ったれた主張を受け流しながら説得していたのですが、結構な頻度で

 

「店長や副店長が現場を手伝ってくれない」

だの

「店長の言うことが絶対なんですか?」

という意見が飛び出したんですよね。

 

もう組織論としての「当たり前」が理解できていないんですよ。

 

一般的な店長の仕事は

(1)店の営業方針を決める

(2)店の数字の設定や管理

(3)店全体の方向性の決定・指示

 

要は「判断・決定・管理」が仕事なわけです。

 

現場で走り回るのはアルバイトの仕事で店長の仕事ではありません。

 

そして店長の言うことは基本的に絶対です。

あまりに売上に繋がらないズレた指示や、非人道的である指示等に関しては僕らも反論しますが、大筋で間違っていないのであればその指示には従わなくてはなりません。

 

なぜなら、店長が店のトップで店の方針を決めるから。

これを守らないと言うのなら、一体誰の言うことを聞くつもりなんでしょうね?

 

もちろん意見・提案は必要です。

より良い方向に進む可能性もありますからね。

 

でも結局アルバイトの口から出てくる意見のほとんどは

 

「やりたくない理由」

 

なんですよね。

 

しまいには何とか自分の主張を通そうと、組織論を無視したぶっ壊れ理論を平然とブチ込んでくるわけですよ。

僕より年齢だけは上の先輩方が・・・本当に恥ずかしい。

 

 

④逃げ癖

 

個人的に一番ヤベー要素がコレです。

 

フリーターの仕事は基本的に責任がつきまといません。

 

自分でやらかしたりした場合はもちろん被害を受けた人に謝ったりしますが、何か大きなミスや損害が発生しても、フリーター自身が最前線でトラブル処理を行うことはありませんよね。

 

別にこれ自体はいいんです。

前節で述べた『仕事における役割の違い』なので。

 

トラブル処理は社員の仕事ですからね。

 

しかし

この状態を数年間続けるとどうなるでしょう?

 

逃げ癖がつきます。

 

『困ったときは誰かに投げればいいや』

 

という思考が強烈にこびりつきます。

そしてこの思考は

 

『自ら考える力』

 

を奪っていきます。

 

事実、できなくてもいいんですからね。

社員が助けてくれますから。

 

ただ犠牲にするものも大きい。

 

もちろん責任感なんて身につきませんし、ただでさえ少ないスキルがもっともっとチープでちんけなものになります。

 

一番最初の項目で述べた

 

『フリーターは職歴なしとみなされる』

 

というのはまさにココだと僕は思っています。

 

責任を負ったことがない人間は信用できないんです。

 

何かがあるとすぐ逃げ出す姿を僕は嫌と言うほど見てきましたから。

 

人のために頭を下げたことがない人間は幼い

 

僕はそう思います。

 

 

⑤フリーターたちの末路

 

僕の店で働くフリーター2名が何度か

 

「そろそろちゃんとした仕事を探すので、近いうちに辞めるかもしれません」

 

と言ってくることがありました。

 

もちろん頑張っている人間は応援したいので快く返事をしましたが、結局その後の音沙汰はなく、今も自店で働いています。

 

そもそも本当に就職活動をしたのかすら怪しいですが、仮に就職に向けて動いていても恐らく書類選考で落とされて、面接にすら進めなかったのではないかと思います。

 

だって一人は当時36歳、もう一人は当時41歳でしたからね。

 

2人とも20代前半で自店にバイトとして入社して十数年間の月日をフリーターとして過ごしています。

 

僕が面接官なら見向きもしないでしょう。

 

ちなみに、僕はアルバイトの面接を担当していますが、上記2人の年齢及び経歴ならバイトでも採用しないと思います。

 

それほど中年フリーターにいい印象がないんですよね。

 

価値観が凝り固まっているイメージが強いし、仕事ができねー癖にそびえ立ったプライドで組織の輪を崩しちゃうんだろうなーと思ってしまう。

 

まぁ僕の場合は経験に基づく偏見でしょうが、世間一般の評価は限りなくこれに近いと思いますよ。

 

コロナ禍で売上も下がっている中、もし店がつぶれてしまったらどうするんでしょうね?

オラついている場合じゃないと思いますが・・・。

 

まぁこれは社員も一緒か(笑)

 

 

⑥まとめ

 

フリーター諸君、まだ若いなら今すぐ動き出したほうがいいです。

中年以上のフリーターは・・・ 頑張れ!

 

今は副業もほとんどタダでできる時代なので、持て余した時間を有効に使って仕事以外の収入を目指すのがベストでしょう。

 

いずれにせよ、フリーターという働き方は非常に不安定で相当なリスクを背負っていることをお忘れないよう。

 

人それぞれ様々な理由があるんでしょうけどね。動くことができるのは自分しかいないんです。

 

先の見えない情勢ですが、読者の皆様に幸多からんことを。